クワガタを飼育していて、庭先や玄関先、ベランダ等にクワガタがやって来た、という経験はないだろうか?
私は4回ほど経験している。単に灯火にやってきた、というだけでは説明できないことも多く「クワガタがクワガタを呼んでいる(呼び寄せている)」と考える以外、妥当な回答が思い浮かばないのだ。
自然界ではオスとメスが出会うためには相互にホルモンの類の分泌物が作用しているらしいし、あるいはゼリーや果物といったエサの匂いによって集まってきたというのもあるかもしれない。この現象もそういったことの一例なのだろうと思う。
初めての経験は小学生の頃、3匹のコクワガタとスジクワガタ。
最初は1970年代初頭、小学生の頃。30cm位の水槽を窓辺の机の上に置き、昆虫マットと止まり木を入れ、金網のフタをしてコクワガタやノコギリクワガタを10匹ほど飼育していた時のことだ。
ある夏の日に1匹のコクワガタのメスがその机の上を歩いていた。脱走したとは考えにくかったが、まあ、脱走したものと思い、この時はただ水槽に放り込んだ。
2-3日後、今度は結構大型のスジクワガタのオスが窓辺の床を歩いている。スジクワガタのオスは飼育していなかったので、すぐに外部からやってきたと判明した。
念のため、飼育頭数を確認してみると・・・メスが増えている。先日のコクワガタも侵入者だったのだ。
それから1週間ほど。今度はコクワガタのオスだ。サイズと外観から、侵入者であることは明らかだった。
この時の家は、道路を挟んでカシの大木を数本擁する農家があり、並びには30mほど先に結構な広葉樹に囲まれた家があった。また、窓を開けていることも多く、古い木造住宅だったのでスキマも多い。侵入することは難しくはなかっただろう。
昨年は一晩でコクワガタ4匹!
別件がもう2件あるのだが、昨年の話をしよう。5月下旬の早朝、3階の家の前から1階までの階段を降りきるまでに4匹のコクワガタ(オス2、メス2)を発見した。
今は、小学生当時とは比べ物にならない飼育数がいるし、エサの総量もそれなりだ。通路には蛍光灯もある。何よりもウチの前はコナラ中心の雑木林が広がっている。呼び寄せる材料には事欠かない。
何故、この日に集中したのかは謎であるが、例えば一定の気温に達し、一斉に活動を開始した、とか、飛翔して活動する要件に合致した等の理由で、ウチの近くを目指した可能性はある。
ちなみに、単に灯火に来ただけかもしれないが、その日以降もカブトムシのメス、ノコギリクワガタ(中歯)のオス、コクワガタのオスが飛来している。
もちろん周囲に生息・発生環境がなければこんなことは起きない
別件も含めて、私は4件の事例を経験しているが、共通して言えることは「周囲に生息・発生環境があること」だ。同じようにクワガタを飼っていても、私の経験では「都会の真っただ中や周辺に緑のない住宅地」の場合、このようなことは起きていない。
さて、今年もそろそろシーズンなのでクワガタが飛来してくるのを楽しみに待つとしよう。おっと、そうなると早朝の巡回も必要か・・・。
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