10/31-11/2にかけて山梨県北杜市と韮崎市をまわってきた。今年3回目になる。
初日、まずは北杜市西部から
まずは北杜市。初日の昼までは白州にて主に本業の作業、午後からは周辺の散策だ。雑木林の様子を見ながら、河川敷周辺とクヌギが見えるいくつかのポイントをまわってみる。
河川敷のヤナギは思っていたよりよさそうだ。カミキリ等の食痕による樹液痕や捲れも多く、シーズン中であればノコギリやミヤマが付きそうな感じがする。大木と呼べるものも結構あり、状況次第だがオオクワガタがいてもおかしくはない。
新たに確認できた台場クヌギも多い。来年はシーズン中に来てみようと思う。
地権者には挨拶しておきたいところなのだが、この時期、農作業を行っている人は少なく、地元の温泉施設以外では移住関係の現地情報もほとんど得られなかった。
オオムラサキの幼虫も確認。
オオムラサキの幼虫も確認できた。河川敷脇のエノキに2匹。エノキの密度はかなり高く、オオムラサキが多いのも頷ける。
やはり、いいところだと思う。西部ではメガソーラーもあまり目にすることはない。ほかの地区に比べ日照時間の関係もあるのかもしれない。
白洲町はサントリーの蒸溜所でも知られるところだ。「南アルプスの天然水」の水源といえばおわかりいただけるだろう。水や森を大切にする大手企業が近くにあることは今後の開発への抑制効果としても期待できそうだ。同社の京都・大阪間にある山崎蒸溜所も上流部に民家がなく良いところだった。
2日目は北東部の高根地区。
2日目は北東部の高根地区をまわる。
清里周辺をはじめ多くの原生林も残っているが、メガソーラーとともに別荘開拓が進んでいるのも気になった。広葉樹林が伐採された跡地も結構見かける。
別荘地は開発とともに既に廃屋と化しているものも結構ある。バイパスや幹線道路、メガソーラーの周辺にも多いことから、金銭面だけでなく静けさや環境などの意味でも別荘としての資産価値が下がっていることは容易に想像がつく。私も同じ状況に置かれたら手放すと思うのだ。上手く再利用するシステムがあれば良いのにと思う。
メガソーラーはきちんと地盤を整備しているものと安易なパイプ組みで済ませている危険なものが混在している。
前者は比較的大規模なものが多く管理もまともなものが多いが、後者は雑木林を伐採したりした小規模なものが多い気がする。小規模な分、いたるところに乱立しているともいえる。当面、問題になるのはこちらだろうと思う。
巡回中に、とある施設でそこそこの量のヤナギの廃材を発見した。立ち枯れのものもあり、オオクワガタと思える大きな食痕と糞もある。アスファルトの一角に無造作に置かれていたが、もう少し周辺の樹木の近くに置いてもらえれば、多くの昆虫にとって十分な発生木になっていただろう。洞や捲れのある枝もあり、装飾木としてもいい感じだった。惜しい。
北杜市は韮崎市と並ぶ東日本屈指のオオクワガタの産地である。オオムラサキは保護活動も一定の水準になってはいるが、オオクワガタはまだまだ手付かずだ。生息林と合わせた保護区のようなものがあってもいいのではないかと思う。
撮影日:2016年10月31日-11月02日
機材:OLYMPUS STYLUS SP-100EE
撮影場所:山梨県北杜市
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