ヒラタクワガタ:遷移と定着のプロセスが興味深い

ヒラタクワガタ(福岡県福津市産 オス:70mm)ヒラタクワガタ
ヒラタクワガタ(福岡県福津市産 オス:70mm)

首都圏にも分布はしているが、千葉県北西部では幼少の頃に一度しかお目にかかったことがないヒラタクワガタ。分類や分布・生態も非常に興味深く、奥の深い種だ。

分類(3種・12亜種)

かつて(1970年代)は「ヒラタクワガタ」のみで紹介されることがほとんどであった分類も、現在ではヒラタ、スジブト、チョウセンの3種に分類され、(本土)ヒラタクワガタには、ハチジョウ、ツシマ、ゴトウ、イキ、アマミ、トクノシマ、オキノエラブ、ダイトウ、オキナワ、サキシマ、タカラの12亜種の存在が知られている。

私見であり感覚的なものだが、外観的にはツシマやゴトウ、イキヒラタはどう見てもパワラン血統にみえる。また、これらはチョウセンヒラタのグループである、としても納得できる。

他方、サキシマ(特に顎が太いとされる個体)やオキナワ、アマミ等はスマトラ系の外観的特徴が強く出ているとも思う。周辺に類似種が見当たらないスジブトヒラタは、独立種だろう。

さらに言えば、本土ヒラタってそもそも何者?外観だけならサキシマとツシマの交雑種と言われたほうがシックリくる。機会があったら調べてみたい。

まあ、種というのは外見だけで判断するものではない、というのはわかっているのだが。

生息域の変遷・定着

個人的には多くの種が南方からの流木の漂着で拡散・定着し、独自の進化を遂げたものと思っている。西日本に生息域が偏っているのも海流等の影響が大きいのだろう。

が、それだけでは説明がつかないものもある。

特に首都圏の内陸部に生息しているものはその存在自体が???である。

私の住む千葉県(実質的な北限にも思える)では外房等の太平洋沿岸での採集例は多いが、北西部等の内陸部ではほとんどお目にかかることはない。オオクワは局所的に生息しているのに、である。

また、多摩川流域や狭山丘陵には生息しているようだが、都市化により中間過程を担ったであろう地域が失われた今、どのように生息域を変遷させたのかを明確にすることは難しそうだ。

神奈川県は三浦半島あたりから多摩川までのエリアを含め、100年位前には多くが広葉樹林の丘陵であったから、数千年~数万年という時間を考えれば、生息域の拡大は可能だっただろう。

河川敷は氾濫等における上流域からの流入も、周辺雑木林等を伝っての遡上も可能と思う。加えて木材の人為的移送等の影響も捨てきれない。

東北以北にほとんどいないのは寒冷地対応が難しかったからなのか?

等といろいろ考えてしまうのだ。

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