クワガタを飼育していていくうちに大量に出る「菌糸ビン」や「マット」の廃材。
飼育数や交換のタイミングにもよるが多いときは50L-100Lということも珍しくなくなる。可能なら生ゴミではなく自然界同様に次の利用者に引き渡したい。
比較的、よく知られている使いまわしの方法等をいくつかご紹介しよう。まずは「菌糸ビン」から。
新品の菌糸ビンの上層部表面を削った場合に出る廃材
菌糸ビンにオオクワガタの幼虫を投入する際には、上層部の菌糸が回った表面を削り取り、投入口を空けるのが一般的だ。
そうすると当然、菌糸ブロックをバラしたものとほぼ同じオガ粉が発生する。550-850cc等の小型ビンで20cc程度、1200-1500cc等の中型ビンだと50-80cc位になる。
中型ビン20本以上の新規投入や交換を行うと550-850ccのボトルが2-3本は詰めれる程だ。
実際、詰めて3-4日寝かせておくと、本来の製品とわからない位の菌糸ビンになる。
本命に使わなくとも予備用に作っておいたり、菌糸の質を問わないような種で使ったりするするのはアリだと思う。
ウチでは割り出しの廃材から新たに見つかった個体の予備やコクワの飼育などに使っている。
なお、この作業は菌糸が新鮮なうちにスプーンやボール等の作業道具を洗浄・消毒した衛生的な環境で素早く行おう。カビや雑菌が混入すると上手く菌糸が回らないばかりか腐敗の原因にもなりかねない。
使用済み菌糸ビンの廃菌糸材そのもの
交換時のさらなる廃棄物は「廃菌糸材そのもの」だ。量もビンのサイズ×0.8位が出る。
もちろん、腐敗しているようなものは廃棄すべきだが、中には劣化の進んでいないものも少なくなく、発酵マットとして見た場合「なかなかいい感じ」となっているものも多い。
この「オオクワガタ飼育時の廃菌糸材」はミヤマクワガタやヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ等の根食い系で発酵の進んだマットを好む種の幼虫飼育への流用が効果的で、カブトムシの幼虫飼育でも有効なことは結構知られている。
単独で使うというのではなく、腐葉土系のマットや他のマットと混合して使ってもいいだろう。
ウチではオオクワガタの産卵セットの廃材やカブトムシ系の幼虫用マットと合わせ、ヒラタクワガタの幼虫飼育ボトルに詰めたりノコギリクワガタの幼虫を多頭飼育する際のマット材として利用している。
周辺にカブトムシやクワガタが生息している地域にお住まいなら、庭の一区画にまとめて廃棄しておくとカブトムシやハナムグリ等が産卵することも多い。聞いた話だが、家庭菜園をやっているなら肥料としても撒いても有効だそうだ。
もっとキッチリ、リサイクルというのであれば、
オオクワ幼虫 > ヒラタ・ノコギリ・ミヤマ幼虫 > カブトムシ幼虫 > (ミミズ等の繁殖床) > 家庭菜園等の肥料
といった使い方をしている人もいるようだ。
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