近畿圏遠征2(2017-06)

今回、一番気になった台場クヌギ(能勢町) 里山散策
今回、一番気になった台場クヌギ(能勢町)

6/18-19にかけては聖地ともいえる川西市と能勢町を回った。この地を訪れるのは10年振り。その頃はゲンゴロウやタガメを見つけるのが主でクワガタはオマケみたいなものだった。

恥ずかしい話だが、阿古谷地区は大阪市内在住時に夏場は週2-3回は通っていて、5回目位の時、拡大したナビの地名を見て愕然とした・・・。ゲンゴロウやタガメの餌となるカエル等を採集していた場所そのものだった(笑)。夜間が多かったのと水田や掘ばかりに目を奪われて周囲の樹々まで気が回っていなかったのだ。まあ、クヌギ等が多いなとは思っていたのだが・・・。

川西周辺

まずは川西周辺からアプローチ。著名な某神社を目指す。思っていたよりも細い道路を経て到着。神々しい雰囲気で、流石にこの時間に敷地内に入るのは気が引ける。気になっていた並木の方を見ることにして次に行くことにした。

このエリアは想像以上に開発が著しく、次々と新興住宅地が造成されている。その多くが広葉樹林帯を潰して開発されたものであることは明らかであり、非常に残念なことだ。次に回ったポイントはそういった開発の狭間に残された場所だ。雑木林内にも古くからの作業道があるので、時間があれば回ってみたい。

巨大なクヌギの立ち枯れ(川西市)

巨大なクヌギの立ち枯れ(川西市)

とりあえず、車道側からのルッキングをしてみる。見事なクヌギがかなりある。立ち枯れも数本。残念ながら樹液は枯れていたが、気温・湿度が上がれば期待できそうだ。まあ、オオクワはよほど運がいいか、気合いを入れて探さなければ得られないとは思うが。

こういうところは見ているだけでも楽しいし、存在するだけでも嬉しくなる。民家のすぐ近くなので無謀なことをする輩も出にくいだろう。開発さえされなければ。

阿古谷周辺

R173へ戻り、さらに北上して、阿古谷周辺の知っている台場クヌギ数本を見てみる。幸いにも多くは健在だった。樹液はわずかだったがこれからか。写真は撮り難い状況だったので1枚だけ。周囲にはシカらしき鳴き声と気配がする。それもかなりの数だ。

台場クヌギ(猪名川町)

台場クヌギ(猪名川町)

ポイントの移動中、少し仮眠をとる。小腹も空いたのでコンビニで腹ごしらえ。周囲はうっすらと明るくなり始めている。

能勢地区1

三草山周辺を回ってみたい気持ちを抑えつつ、ローカルな路地を通って能勢方面へ向かうことにした。この路地もなかなか良かった。ギャラリー形式でご覧いただこう。

能勢地区2

路地の反対側の集落を通って能勢の山に入る。まずは周辺の農道脇と観光施設付近を見てみる。農道脇の斜面では新しいクヌギがかなりの規模で植林されていた。こういうことは里山再生に欠かせない。嬉しい発見である。が、観光施設の周辺では大規模な太陽光発電施設があった。このあたりはかつてうっそうとした雑木林だったハズ。

観光施設の敷地も整備され多くのクヌギ・コナラが伐採されている。里山の維持に整備は必要だがちょっと方向性が違う・・・私有地でもあるようだし、多くの樹が残ることを喜ぶべきか・・・。ココでは敷地の外からでも樹液が出ている樹がたくさん確認できる。断ってから中で写真を撮りたかったが、早朝なので周囲から何枚か撮って次に行くことにした。

能勢地区3

次は地図上で気になっていた何本かのルートを最深部付近まで行ってみることにした。多くは公営林のようだし民家もない。改めて感じたがこの能勢周辺はスゴイ。クヌギ・コナラが至る所にありその本数は相当なものだ。

この周辺は台場クヌギというよりホダ木・炭焼きのためのものがほとんどで炭の名産地であったことをうかがわせる。林の中を見てみるとほとんどの樹から樹液が出ていて魅力的な樹も多いが、きつい斜面も多く体力も必要だ。多くを見てまわるのには数年はかかりそう。

ルートの1本はそこそこ整備されクルマでも移動できそうなので山頂付近まで向かうことにした。スギ林のエリアはスルーしてクルマを進める。「ハスラー」を選んだのもこういうシチュエーションを想定してのことなので面目躍如といったところだ。軽自動車でなければ絶対無理!というところもいくつかあった。

転回可能な場所で徒歩に切り替え1km近く歩いただろうか、エナガの群れがお出迎えしてくれる。お持ち帰りしたくなるような洞のあるクヌギも数本。あと2-3日回ってみたいと思えるところだった。

さて、既にお気づきの方も多いかもしれないが、このあたりに入ってからはコクワすら見つけられていない。それどころかカナブンやハナムグリ、樹液に集うチョウも見かけないのである。1本の樹でヒゲナガコメツキをようやく発見。ケシキスイ類が数匹。帰り際にアマガエルと遭遇した程度である。

フジコンさんに寄る

その理由の一つは帰りに寄った「フジコン」さんで明らかになった。やはり「コイツら」のせいらしい。クワガタを含めた昆虫を根こそぎ食べるのだそうだ。(真偽は未確認)

カラス、アライグマ等は関東圏でも良く聞くハナシだが・・・確かに毛並みや色艶よく丸々としているヤツが多かった。民家周辺の畑は言うに及ばず、庭先にも出没している。

このあたりで爆発的に増えているシカ。農業被害も相当なものだろう。

このあたりで爆発的に増えているシカ。農業被害も相当なものだろう。

しかし、樹の上の方までということはないだろう。彼らが食べたと思われる残骸(やはり腹部を中心に食うらしい)も見かけなかった。生息環境はある程度整っているので、もっと根本的な問題があるようにも思える。虫が居そうなのにほとんど姿を見かけることがないスゴイ林。何か釈然としないものが残った。

また機会があったら周辺の山を含めて少し歩いてみたい。

近畿圏遠征1(2017-06)
先週末に撮影の仕事(本業の)で3年振りに大阪に行った。 夜中に走行距離を稼ぎ、昼頃に最後のSAで散策する。ココは周囲のカシ?の樹でノコギリやコクワが採れるところでもある。 残念ながら、最も期待できる樹を含め数本が伐採されてしまっていた。失望

撮影日:2017年6月18日-6月19日
機材:OLYMPUS STYLUS SP-100EE
Apple iPhone7S
撮影場所:兵庫県:川西市、猪名川町、大阪府:能勢町

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