ノコギリクワガタ産卵セットの割り出し。

ノコギリクワガタ 63mmペア 千葉県船橋市産 ノコギリクワガタ飼育記録
ノコギリクワガタ 63mmペア 千葉県船橋市産

2ヶ月近く前に2個組んであった地元、船橋市産ノコギリクワガタの産卵セットを割り出しした。コクワガタ同様、取り立てて珍しい種ではないが赤色系個体を中心に細々と累代している。

セットを組んだのは62mmと63mmのペア(トリオ)で、親はノコギリクワガタの紹介のメインイメージになっている64mmだ。この63mmと62mmも写真では赤く見えないが、実物は結構赤みの強い個体だ。腹も赤い。

ノコギリクワガタ 62mmペア 千葉県船橋市産

ノコギリクワガタ 62mmペア 千葉県船橋市産

興味を持ってやっている理由の一つが、「ノコギリクワガタの生態が明確になったのは比較的、最近。」ということにある。幼少の頃から慣れ親しんだ種でありながら、1970年代当時はその生態を明確に記述した文献等を見たことがなかった。どの本でもお決まりのコメントは「幼虫は朽ち木を食べて成長し、蛹、成虫へと羽化する」なのだが、私の経験ではホダ木の廃材はもとより、入手できた伐採木の朽ち木からもノコギリクワガタの幼虫や新成虫を発見することは無かったのだ。

ノコギリクワガタが根食い系でカブトムシに近い食性を持ち、土中で蛹室を作り、その中で羽化、さらには蛹室内で1年近くの休眠期間を持つことなど、今では当たり前に知られた生態だが、1970-1980年代初頭にはほとんど知られていなかったといっていい。叔父の一人が昆虫全般に造詣が深い人だったので、結構、高価な学術的な図鑑も手に入れられたのだが、そこにも明確な記述はなかったはずだ。近い生態のヒラタクワガタやミヤマクワガタについても同じようなことが言えると思う。

ノコギリクワガタ62mmペアの産卵木

ノコギリクワガタ62mmペアの産卵木

話を戻そう。ノコギリクワガタの産卵セットは少し使い古した発酵マット(無添加のもの)を堅く敷き詰め、少し水分量が多めで、柔らかめの産卵木を産卵用マットで埋め込みした。ケースの底面には数個の卵も確認でき、ノコギリクワガタは改めてマット産みの種であることがわかる。マットだけでも産卵させることはできるが、ノコギリクワガタは産卵木を入れるとその表面にも産卵する。

ノコギリクワガタ63mmペアの産卵木

ノコギリクワガタ63mmペアの産卵木

ケースをひっくり返し、まずは卵を回収。続いて産卵木の割り出しだ。ナイフで少しづつ、食痕を頼りに丁寧に割り出す。途中、表面のすぐ下にはいくつかの卵も発見できた。

ノコギリクワガタ62mmペアは幼虫8頭、7卵。

ノコギリクワガタ62mmペアは幼虫8頭、7卵。

今回のノコギリクワガタの産卵セットでは62mmのペアからは幼虫8頭と7個の卵を回収、63mmのペアからも7頭の幼虫と5個の卵を回収した。その後の廃材の再確認と卵から孵化したものを合わせると計24頭が得られたことになる。

例によって、製氷トレイに振り分け、マットに馴染んで来たら3令初期まで衣装ケースで多頭飼育。その後、オスメス毎にマットボトル飼育の予定だ。ちなみにマットはカブトムシ系のマットと無添加微粒子系のクヌギマットをブレンドしたものを使っている。卵はプリンカップで孵化するまで別飼育だ。

ノコギリクワガタ62mmペアの7卵。濡れたティッシュを被せて孵化を待つ。

ノコギリクワガタ62mmペアの7卵。濡れたティッシュを被せて孵化を待つ。

一昨年は、条件がハマったのか、例の64mmのオスと2頭のメスから50頭以上の幼虫が得られた。オスの幼虫(20頭程)は850ccのマットボトルで比較的低温(18-20℃)で管理したところ、中歯は2頭、残りは全て大歯になった。原歯は0である。羽化不全や休眠中の死亡も出なかった。2015年の7-8月にかけて羽化した個体が多いが、休眠後の現在でもオス8頭、メス14頭が健在。今回も同様に飼育していく予定だ。

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