現在のウチのオオクワガタの主ラインは佐賀県神崎産。今回はその中の2015年羽化のグループ(オス)をご紹介しよう。
2014-2015にかけて飼育・繁殖させた個体は全体的に大きめな気がする。控えめとしてもほとんどのオスは75mm級で、改めて個々に見てみるとどれも相応に魅力のある個体たちだ。この血統は75mm前後のサイズが本来の姿で一番美しいのかもしれない(根拠はないが)。
最後の56mmというのは成虫飼育セットの足場の産卵木に産卵・孵化してしまい、幼虫時代の多くを無加温で飼育・越冬した個体だ。このサイズでも大歯型のバランスの良い体躯になった。
なお、この記事以降のサイズ表記は少し(1mm程度)控えめにすることにしたのでお断りしておこう。ウチでは大体、羽化後2-3週間で掘り出すことにしているのだが、やはりその時に測定したものと現状では若干、違いが出ていること等が主な理由だ。
#01 ディンプルがほぼ無く太さもある74mmの良型個体
2015年の1月にこのグループの先陣を切って羽化した個体だ。コイツがまずまずだったので、さらに大きな残りの幼虫は・・・と期待してしまったのを覚えている。
#06 #11や#16に匹敵するバランスの76mm良型個体
種親候補の次点。私のイメージするオオクワガタの外観を持つ個体で、他の78-79mm級の個体と見比べ無ければ十分迫力がある。
#07 ディンプルがほぼ無く全体のバランスもいい75mm良型個体
他の個体と同様の特徴を持ちながら、目だったディンプルがないバランスのよい個体。サイズも及第点だろう。
#11 良型だが上翅のホールが惜しい、2015年度最大の78-79mm個体。
幼虫時代から期待していた個体。期待を裏切らず、2015年度の最大個体となった。大顎を開かせた「ギネス測り」をすれば79mmとしても問題ないと思う。個人的には#16の個体と甲乙つけがたいのだが、左上翅のホールが惜しい。次期種親に決定。
#12 ややスリムな、ディンプルがほぼ無い75mm良型個体
ウチの中ではややスリムに感じる個体。特筆すべきは目だったディンプルがほぼないことだ。サイズもまずまずの美しい個体だ。
#16 タイトルで使った2015年度で最も気に入っている78mm良型個体。
こちらも幼虫時代から期待していた個体だ。サイズ、体型、大顎のバランスは私がイメージするオオクワガタのそれだ。今回の撮影時に77mmかな?と思ったのだが、先程、顎を開かせた状態で再測定したら78mmは確実に超えている。次期種親に決定。
#17 平均的なサイズだが重厚感を感じさせる75mm良型個体
他の個体と同様の特徴を持ち、どっしりした体躯で重厚さも感じさせる個体だ。サイズも及第点だろう。(2016年7月下旬、#04のメスとともにお買い上げ)
#32 このサイズで大歯型。上翅に点刻列もある美形56mm個体
冒頭にも書いたように成虫飼育セットの足場の産卵木で孵化・越冬した個体。さすがにマットに出てきたので菌糸ビンを用意した。5月中旬に投入、1ヶ月程で蛹化したと思う。変な話だが、小歯・中歯型というのには縁がなくて、ちょっと期待したのだが、蛹は大歯型だった・・・。でも、キレイな個体だと思っている。
コメント
はじめまして。HPを拝見させていただきました。
とても共感できる内容と共に素晴らしい個体達ですね!
もし、余りの個体がございましたら、購入したいのですが、販売は行っておりませんか?
今やショップ、ヤフオクも信用できない世の中で、佐賀に興味が強く、もし宜しければお返事ください。
コメント、ありがとうございます。
積極的な販売はしておりませんが、余剰個体は知人やご希望の方にお譲りしています。
価格的にはオークションよりはやや割高、店頭販売より安価、といったところでしょうか。
ここでご紹介している個体の多くは現存していませんが、2017、2018羽化個体は結構手元に残っています。
とりあえず、直接、メールにてご連絡いたします。